中学生の自由研究レポート、どう書けばいい?
中学生の夏休みの宿題の中で、特に大変なのが「自由研究」ではないでしょうか? テーマを決めて実験や観察をしても、それだけでは終わりません。
そう、自由研究の最終ステップは、結果をレポートにまとめること!
実は私も、実験結果や考察を文章にするのがとても苦手でした。「目的には何を書けばいいの?考察ってどうまとめればいいの?」と、頭を悩ませていました。
「誰か助けてー!自由研究レポートの書き方を教えてー!」
そんな風に困っていた私も、今ではすっかり成長し、大学や仕事で何度もレポートを書いてきたおかげで、すっかりコツをつかめるようになりました。
そこで今回は、夏休みの自由研究で悩んでいる中学生のみなさんへ向けて、「自由研究レポートの書き方」を、具体的な例とともに紹介します!
ポイントを押さえれば、意外と簡単に書けるので安心してくださいね。
自由研究をサクッと終わらせて、残りの夏休みを思い切り楽しみましょう!
中学の自由研究レポートの基本構成
小学生の自由研究なら、模造紙に「こんな実験をしました!」「こういう結果になりました!」と書くだけでもOKですが、中学生のレポートでは、もう少ししっかりとした構成が求められます。
特に中学2年生や3年生になると、レポートの完成度が成績や内申点にも影響することがあるため、きちんとした形でまとめることが大切です。
では、レポートの基本的な構成を紹介します。
- 題名(表紙)
- 目次(必須ではありませんが、レポートが長くなる場合はあると便利)
- 目的(なぜこの実験や観察を行ったのか、仮説)
- 方法(研究の進め方や実験手順)
- 結果(実験や観察のデータや記録)
- 考察(結果をどのように分析するか、結論)
- 感想(実験を通じて感じたことや反省点)
- 参考文献(使用した資料や参考にした本など)
「こんなに書くことがあるの⁉」と思うかもしれませんが、実際に書き始めてみると意外とスムーズに進みます。
一つひとつの項目をしっかり押さえれば、難しくありません。ポイントを意識しながら、レポートを仕上げていきましょう!
中学の自由研究 書き方の具体例
それでは、自由研究レポートの書き方を詳しく見ていきましょう。
今回は例として、「10円玉をピカピカにする方法」を紹介します。自由研究のまとめ方に迷ったときの参考にしてくださいね!
自由研究 題名の書き方
タイトルは、実験の内容が一目で分かるものにしましょう。
また、主題と副題を組み合わせると、より興味を引きやすくなります。「何だろう?」と思わせるタイトルにすると、より印象に残りますよ!
自由研究の題名例
酸化した10円玉を元の色に戻す方法
~くすんだ10円玉が驚くほどピカピカに!?~
また、表紙を作る場合は、タイトルだけでなく、学年・クラス・名前も記入すると良いですね。

自由研究 目的の書き方
「なぜこの実験をしようと思ったのか」という動機や、「この実験の結果はこうなるはず!」という仮説を書きましょう。
ポイントは、普段の生活の中で疑問に思ったことを、実験で確かめるという流れで書くことです。
自由研究の目的例
財布の中には、新しい10円玉と古い10円玉がある。新しいものは赤みがかっているのに対し、古いものは黒ずんでいる。
何とかして汚れを落とせないかと考えていたところ、母がキッチンのシンクをお酢で掃除しているのを見た。
そこで、10円玉も調味料でキレイになるのでは?と思い、さまざまな調味料を使って汚れの落ち方を調べることにした。
自由研究の仮説例
母がお酢を使って掃除をしていたことから、10円玉の汚れもお酢で落ちるのではないかと考えた。また、レモン水のような酸っぱい液体も効果がありそうだ。
しかし、砂糖や塩などの調味料では汚れは落ちにくいのではないかと予想する。
自由研究 方法の書き方
「どんな道具を使い、どのように実験を行ったのか」を詳しく書きましょう。読んだ人が同じ実験を再現できるように、具体的に記述するのがポイントです。
自由研究の準備したもの例
- 10円玉(10枚)
- 綿棒
- 水
- お酢
- 砂糖
- ソース
- 片栗粉
- レモン水
- 塩
- マヨネーズ
- 醤油
- ケチャップ
自由研究の実験手順例
綿棒に各調味料をつける。
10円玉の右側半分だけを1分間こする。
1分後、水道水で洗い流し、どのくらい汚れが落ちたかを確認する。
このように、実験の手順を順番に書くと、分かりやすくなります!
自由研究 結果の書き方
実験の結果は、できるだけ詳しく記録しましょう。表やグラフ、写真を活用すると、見た人に伝わりやすくなり、レポートの評価もアップします!
ポイント:「結果」では、考察や分析は書かず、事実だけを記録することが大切です。
結果から分かったことや考えたことは、次の「考察」の項目で書くので、ここではシンプルに「どんな結果になったのか」をまとめましょう。
自由研究の結果例
調味料 結果
水 ×(変化なし)
お酢 ◎(かなり綺麗になった)
醤油 〇(少し綺麗になった)
レモン水 ◎(かなり綺麗になった)
砂糖水 ×(変化なし)
塩水 △(ほんの少し綺麗になった)
ケチャップ 〇(予想外に綺麗になった)
マヨネーズ 〇(結構綺麗になった)
また、実際にキレイになった10円玉をセロハンテープで貼り付けたり、写真を載せると、より説得力のあるレポートになります。
特に表やグラフを活用すると、視覚的に分かりやすくなるのでおすすめです!
自由研究 考察の書き方
考察は、自由研究の「まとめ」の部分にあたります。
考察で書くべきポイントは以下の3つです。
- 実験の結果から分かったこと
- 実験を通して考えたこと(予想との違いや新たな発見など)
- 今後試してみたいことや改良点
もし、実験結果が仮説と違っていた場合でも、「実験が失敗した」と落ち込む必要はありません! なぜそうなったのかを考え、次にどう活かせるかを記録することが大切です。
実験での「失敗」は、新たな発見のチャンスでもあります。実は、大人になっても「失敗」から学ぶことの方が多いんですよ!
自由研究の考察例
今回の実験では、お酢やレモン水といった「酸っぱい調味料」で10円玉の汚れがよく落ちることが分かった。
さらに、予想していなかったマヨネーズやケチャップでも汚れが落ちたため、成分を調べてみると、どちらも「酢」が含まれていることが分かった。また、醤油やソース、塩水でもわずかに効果が見られた。
これらの結果から、10円玉を綺麗にする調味料(お酢、レモン水、マヨネーズ、ケチャップ、醤油、ソース)の共通点は、「酸」の成分を含んでいることだと分かった。この「酸」の働きが、10円玉の汚れを落とす原因だと考えられる。
また、10円玉の表面が黒ずんでいるのは、銅が空気中の酸素と反応して「酸化銅」になっているためだ。そのため、調味料に含まれる「酸」が酸化銅を還元し、元の銅の色に戻したのではないかと考えられる。
次に試してみたいこと
次回の実験では、
酸の濃度を変えると、汚れの落ち方にどんな違いがあるのか?
10円玉をこする時間を変えると、どの程度の違いが出るのか?
他の金属でも同じ効果が見られるのか?
などを調べてみるのも面白そうだ。
このように、「実験の結果 → 分かったこと → さらに調べたいこと」の順でまとめると、読みやすく分かりやすい考察になります!
自由研究 感想の書き方
自由研究の感想は、自分の感じたことを自由に書いてOKです! 特に「こう書かないといけない」という決まりはありません。
以下のようなポイントを考えながら書くと、より良い内容になります。
- 実験で苦労したこと
- 上手くいったことや工夫したこと
- 反省点や次に活かせそうなこと
- 実験結果を今後の生活にどう活かすか
自由研究の感想例
今回の実験を通じて、お酢には強い洗浄力があることが分かった。10円玉だけでなく、日常生活の中でも使えそうなので、酸化した汚れを探して、お酢で試してみたい。
また、予想外に塩でも10円玉が少し綺麗になった理由が分からなかったので、今後は図書館やインターネットで調べてみようと思う。
自由研究 参考文献の書き方(参考図書・参考資料)
もし、本やインターネットの記事を参考にして実験を行った場合は、必ず記載しましょう。
記載ルール
本を参考にした場合 → 著者名、出版年、書籍名を記載
インターネットを参考にした場合 → サイト名とURLを記載
自由研究の参考文献例
自由研究子(2014)『10円玉をキレイにする方法』
「中学生の自由研究!実験の見本」 <http://jiyuukennkyu.com/jikkenn-mihonn>
中学の自由研究レポートの書き方!目的や考察の見本例付き!まとめ
いかがでしたか?
中学の自由研究レポートは、以下の流れでまとめればスムーズに書くことができます。
- 題名(分かりやすいタイトルをつける)
- 目的(なぜこの実験をしようと思ったのかを書く)
- 方法(準備したものや実験手順を書く)
- 結果(表やグラフを使って分かりやすく記録する)
- 考察(結果を分析し、分かったことをまとめる)
- 感想(実験を通じて感じたことを書く)
- 参考文献(使用した本やサイトを記載する)
このページの例文をそのままコピーしてもOKですが、それだと他の人と被ってしまい、先生にバレるかもしれません(笑)。
自分の言葉でアレンジしながら書けば、オリジナリティのある素敵なレポートになりますよ!
大丈夫、コツをつかめば意外と簡単に書けるので、頑張ってくださいね!
コメント