「中学校の卒業文集にどんなことを書けばいいの?」
「卒業文集をもっと簡単に作成する方法は?」
「書き方のコツが知りたい!」
中学校の卒業文集は、クラス全員の文章をまとめた特別な一冊です。手間と時間がかかるかもしれませんが、後から読み返すと大切な思い出が詰まった宝物になります。
しかし、中学3年生にとっては「何を書いたらいいのか分からない…」「どうやって書き始めればいいの?」と悩むことも多いでしょう。文章を書くのが得意な人ならすぐに進められるかもしれませんが、苦手な人にとっては少しハードルが高く感じられるかもしれません。
そこでこの記事では、「中学校の卒業文集を簡単に仕上げる方法」や「参考になる例文」をご紹介します。
さらに、書き出しのアイデアや便利なテンプレートも取り上げています。以下に当てはまる人は、ぜひ参考にしてみてください!
「何を書いたらいいのか分からない」
「卒業文集のテーマが決まらない」
「早く書き終えたい!」
中学生の卒業文集:書き方のポイント
定番のテーマ
「卒業文集ってどんなことを書けばいいの?」と迷う人は多いですが、実はそこまで難しく考える必要はありません。
中学校での3年間を振り返り、感じたことや卒業を迎える心境について書けば十分です。ただ、何を書けばいいか思いつかない場合のために、以下にテーマ例を挙げてみました。
- 中学校生活の思い出
- 学んだことや成長したこと
- 頑張ったことや達成感を感じた体験
- 将来の夢や目標
- 高校生活で挑戦したいこと
- 大切な思い出や宝物
- 尊敬している人について
- クラスメートや友達とのエピソード
多くの生徒が上記のテーマから選んで書いています。また、学校によっては先生がテーマを指定する場合もあれば、自由にテーマを決められることもあるでしょう。
次のセクションでは、「とにかく早く卒業文集を仕上げたい!」という人におすすめの簡単なテーマをご紹介します。
書きやすいテーマの選び方
「卒業文集を早く仕上げたい!」という人には、「中学時代の思い出」をテーマにするのが一番です。このテーマは簡単に取り組めるため、文章がスムーズに書けます。
具体的には、以下のような中学校生活の出来事を思い浮かべてみてください。
- 運動会、体育祭、スポーツ大会
- 文化祭、合唱コンクール、学園祭
- クラブ活動や部活動
- 修学旅行、遠足、社会科見学
- 委員会活動や生徒会での取り組み
- 勉強や塾での経験
- 日々コツコツ取り組んだこと
- 先生から褒められた体験
- 挑戦や失敗から得た学び
これらの中から、自分にとって特に思い入れのあるものをいくつか選びましょう。「成功した思い出」だけでなく、「上手くいかなかった経験」も良いテーマになります。その経験から得た教訓や、その後の成長を織り交ぜることで、印象深い文章になります。
例えば、次のような書き方が考えられます。
「サッカー大会では3位で優勝を逃してしまった。でも、仲間と努力した日々は、何よりも大切な宝物だ。」
「合唱コンクールでは入賞できなかったけれど、みんなで一つの曲を完成させたことで、クラスの絆がより深まった。」
このように書けば、結果にかかわらず、記憶に残る文章を作ることができます。
テンプレートに沿った書き方
思い出を整理したら、テンプレートを活用して文章を構成してみましょう。この形式なら、簡単に内容をまとめられます。
タイトル:「中学時代の思い出」
私には中学校生活で特に印象に残った思い出が3つあります。もちろん、他にもたくさんの出来事がありましたが、その中でも特に心に残っているのが以下の3つです。
1つ目は……です。
2つ目は……です。
3つ目は……です。
中学生活では楽しかったことや悔しかったこと、いろいろな経験がありましたが、そのすべてが私にとってかけがえのない思い出です。この経験を胸に、高校生活でもさらに頑張っていきたいと思います。
このテンプレートを使えば、400~800文字程度の作文を簡単に書くことができます。
もし「これでも難しい…」と感じる場合は、次に紹介する具体的な例文を参考にしてみてくださいね。
卒業文集の書き出し例
中学校の卒業文集を書くとき、最も悩みがちなのが書き出しです。しかし、書き出しが決まれば、その後は意外とスムーズに進むことが多いものです。
ここでは、参考になる書き出し例をいくつかご紹介します。どれも卒業文集のテーマに合わせてアレンジしやすい内容なので、自分に合いそうなものを選んでみてください。
- 「私の中学校生活にはたくさんの思い出があります。その中でも特に印象深かったのは〇〇です。」
- 「僕が中学3年間で最も力を入れたのは〇〇です。それにはこんな理由がありました。」
- 「私は将来、〇〇になることを目指しています。」
- 「僕の夢は〇〇です。その夢を持つきっかけとなったのは……。」
- 「高校生活では〇〇を目標に頑張りたいと思います。」
- 「中学生活を振り返ると、私が大きく成長できたのは〇〇の経験を通してでした。」
- 「私が尊敬している人は〇〇です。その理由は……。」
- 「中学3年間で見つけた、私にとってかけがえのない宝物は〇〇です。」
- 「中学生活を通して、最も感謝しているのは〇〇です。」
- 「卒業を迎えるにあたり、私は〇〇に感謝の気持ちを伝えたいと思います。」
どの例も、その後の展開が書きやすい内容になっています。さらに、自分の経験や思いを基にアレンジすれば、オリジナリティが加わり、個性的な文章に仕上がります。
また、もし最初に選んだ書き出しで行き詰まるようであれば、別の書き出しを試してみるのもおすすめです。視点を変えることで、意外と簡単に文章が進むこともありますよ。
中学生の卒業文集例文3選
ここでは、中学生向けの卒業文集の例文をいくつかご紹介します。
学校によって文字数の指定は異なりますが、一般的には「400字詰め原稿用紙1~4枚程度」、つまり300~1600文字が目安です。
卒業文集例文1:中学時代の思い出
タイトル:「中学時代の思い出」
中学校生活にはたくさんの思い出がありますが、その中でも特に心に残っている3つの出来事を紹介したいと思います。
1つ目は、最後の体育祭です。このとき私は副団長を務め、チームをまとめる役割を担いました。大きな声で指示を出したり、片付けなどの地味な作業も率先して行うことで、自分が模範となるよう心がけました。その結果、チーム全員が一丸となり、本番を迎えることができました。青組の優勝は、仲間と協力することの大切さを改めて教えてくれる経験となりました。
2つ目は、美化委員での活動です。校内清掃や花壇の手入れといった目立たない仕事が多かったですが、校舎がきれいになる様子や、自分が植えた花が咲くのを見て、やりがいを感じました。特に、友人が「この花、きれいだね」と言ってくれたときは、とても誇らしい気持ちになりました。この経験を通じて、どんな小さな努力でも、必ず誰かの役に立つことを学びました。
3つ目は、鹿児島への修学旅行です。特に、知覧特攻平和会館で目にした特攻隊員の手紙が深く心に残っています。戦時中の厳しい状況の中で、家族への思いを綴ったその手紙に触れ、涙が止まりませんでした。この体験を通じて、戦争の悲惨さを改めて感じ、平和の大切さを深く実感しました。
中学校での3年間には、楽しいことも辛いこともたくさんありましたが、それら全てが私を成長させてくれたかけがえのない経験です。高校生活でも、この思い出を糧に、さらに成長できるよう努力していきたいと思います。
卒業文集例文2:将来の夢
タイトル:「将来の夢」
私は将来、看護師になりたいと思っています。そのきっかけは、おばあちゃんの入院でした。
中学3年生の春、おばあちゃんが癌で入院しました。優しくて大好きだったおばあちゃんが病気で苦しんでいる姿を見るのはとても辛かったです。コロナ禍で頻繁にお見舞いに行くことはできませんでしたが、2週間に1度は必ず顔を見に行っていました。
ある日、看護師さんの一人がおばあちゃんに優しく丁寧に接している様子を目にしました。その看護師さんと話すおばあちゃんは、病気で気弱になっていたはずなのに笑顔を見せていて、元気そうに見えました。おばあちゃんにその看護師さんのことを尋ねると、「いつも優しくしてくれるんよ。〇〇もこんな優しい人になれるといいね」と嬉しそうに話してくれました。
それまで私は、看護師は患者の体をケアする仕事だと思っていました。しかし、その日、看護師の仕事には患者の心を癒す役割もあることを知りました。患者に笑顔で話しかけ、心の支えになることがどれほど大切なのかを痛感し、強く心を打たれました。
それから、私は自分の将来について考え、看護師になることを明確な目標にしました。そのために、まずは高校で勉強を頑張ります。そして高校卒業後は看護学校に進み、夢を実現したいと思います。いつかおばあちゃんを元気づけてくれた看護師さんのような、優しい看護師になりたいです。
卒業文集例文3:尊敬する人
タイトル:「野口英世」
僕が尊敬する人物は「野口英世」です。その理由は、彼が「努力の天才」だったからです。
野口英世は、1歳のときに囲炉裏に落ちて左手に大火傷を負い、それ以降手が不自由になりました。現代でもハンディキャップを持つ人には多くの困難があると言われますが、彼が生きていた明治時代はさらに厳しい環境だったでしょう。
それでも彼はその逆境に負けず、不自由な手で努力を重ね、医療界で多くの功績を残しました。ノーベル生理学・医学賞の候補に3度も名前が挙がるほどの偉業を成し遂げたのです。
野口英世はこう言っています。「努力だ、勉強だ、それが天才だ。誰よりも、3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ。」彼が大きな成果をあげたのは、生まれ持った才能ではなく、努力を重ねたからこそだとわかります。
それに比べて、僕はどうでしょう。中学3年間を振り返り、「本気で努力した」と胸を張れることがどれほどあったでしょうか。最後のサッカー大会で悔しい思いをしたのも、第一志望校に合格できなかったのも、結局は自分の努力不足が原因だったのかもしれません。正直に言えば、僕は遊びたい気持ちに負けて努力を怠っていました。
だからこそ、僕はここで誓います。高校生活では本気を出します。本気で努力し、努力の天才になる。そして、中学で味わった悔しさをバネに、もう一度挑戦します!
卒業文集は意外と簡単に書ける!
卒業文集を書くとき、一番取り組みやすいテーマは「中学時代の思い出」です。中学校生活で印象に残っている行事や出来事を思い出し、それにまつわるエピソードや学びを盛り込むだけで、自然と文字数を稼ぐことができます。
また、将来の目標や夢がはっきりしている人は、それをテーマにするのも良いでしょう。具体的な経験やエピソードを加えることで、文章に説得力や深みが生まれます。
さらに、他の人とは少し違った内容を書きたい場合には「尊敬する人物」をテーマにするのもおすすめです。歴史上の偉人や有名な人物について調べ、その功績や名言を紹介しながら自分の考えを添えれば、個性的で興味深い作文に仕上がります。
中学生 卒業文集例文まとめ
卒業文集を書くことに不安を感じるかもしれませんが、コツさえつかめば意外と簡単に仕上げることができます。
何を書けばいいか迷ったときは、「中学時代の思い出」を振り返ることから始めるのが一番の近道です。また、自分の目標や夢について書いたり、尊敬する人物について掘り下げたりすることで、自分らしい作文が完成します。
卒業文集は、これからの自分を振り返り、次のステップへの意気込みを表現する大切な機会です。ぜひ、自分だけの言葉で素敵な一文を完成させてください!頑張ってくださいね!
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